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Wonderland

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君を変えてやろうなんて恥ずかしく思いあがり
まるで天国かどこかに導くように話しかけていた
顔を見るたび焦ってイライラ
見当違いの使命感を抱いて
いったい僕はナニサマなんだ ああほんとに馬鹿みたい

作詞 / 稲葉浩志



親しげに近づいてきて「心配してるの」「あなたのためを思って言ってるのよ」と前置きしてから相手を自論で説き伏せようとする人が、相手のことを本気で思いやっているとは限らない。
至極使い古された尤もらしい言葉を口にすることで相手より上位に立てたと悦に入ったり、自分の思い通りに相手が動くことに快感を覚えたりする人は少なからずいる。


「結婚してるんだもの、親御さんに孫の顔を見せないなんて親不孝なことなのよ」と、誰もが言いそうなことを得意げに語っていたその女性は、目の前にいる彼女の身体に最近病気が見つかったことを知らない。
「子育てを知らない人は精神的に大人になりきれないの」と女性は続けたが、目の前にいる彼女が今、子供を産めないかもしれないという不安と闘っていることを知らない。
真実を話せば女性は、「知らなかったの」と慌てて謝罪の言葉を口にするだろうし、「知らなかったのだから許して欲しい」と思うのだろうが、彼女は女性に真実を伝えはしなかった。

ありふれた言葉をいくつも放った女性が満足げに去ると、彼女は、「大人になりきれないんだってさ」と悲しげにつぶやいた。
「あの無神経さが大人になりきれた証なら、あたし達は大人になりきれないままでいよう」
悔しさと怒りを殺してあたしは言った。
明るく「そうだね」と言った声が微かに震えていることに気づきあたしが横を見たのは、彼女の目から大粒の涙がこぼれ落ちる瞬間だった。


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   地味だし。暗いし。
2009/04/24(金) 18:07 | MUSICTB:0
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