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悪いことはしていない

悪いことはしていない


会社勤めをして3年くらい経つと、「知らなかった」「気づかなかった」「そうなるとは思わなかった」で仕事上のミスがなんとかなることはまずない。
それどころか、本人が意図しようがしまいがその裏に、「それならそうと言ってくれれば間違わなかったのに」という責任転嫁の意が見えてしまうそれは、火に油を注ぐ可能性を多分に孕んだ言葉でもある。
それだけリスキーな言葉なのに、こういう言い訳をする人は意外に多い。
そして、こういう言い訳をする大人は往々にして、自分の気持ちにだけ敏感で他人の気持ちに鈍感だから、他者の気持ちを汲めなかった時でも迂闊に、「知らなかった」「気づかなかった」「そうなるとは思わなかった」と言ってしまう。
だから、人間関係で揉めるし衝突もする。

「知らなかった」「気づかなかった」「そうなるとは思わなかった」のは、積極的に知ろうとせず、相手の立場に立って考えなかっただけのこと。
万が一、本気で知ろうとしたのに知り得なかったり、本気で考えたのに答えが出なかったり間違った答えが出たりしたのなら、金輪際、自分の洞察力や想像力を信じちゃいけない。

自分が何気なく発している言葉にそういう意図が見え隠れしていると自覚できない人とのコミュニケーションに、あたしはとことん不向きで、自衛のため、気に障る言葉を見ない・聞かないスキルばかりが上達していく。
そうか。
だからあたしには友達が少ないんだ。


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 登場人物の誰にもひとつも共感できないという稀有な小説。
2009/08/10(月) 17:09 | BOOKSTB:0

ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~ 第1話

イチブトゼンブ/DIVE



「いろんなこと周りのせいにして被害者ぶれる歳でもないですし」




同期のコより給料が低いのは正しい評価を下せない上司のせいで、仕事でミスったのはキツいスケジューリングをしたリーダーのせい。
自分の仕事が減ったのは先輩を立てるってことも知らない若手社員のせいだし、会社を辞めることになったのは、クドクドと説教たれるしか能がない窓際課長がウザいせい。
次の仕事が見つからなかったのはいつ行ってもハローワークが混雑し過ぎてるからだし、就職面接に落ちたのは、人を見る目がない面接官のせい。
お金が払えずケータイが止まったのは、ピンチだっていうのに頑として仕送りを拒んだ冷徹な親のせいで、その親が早く働けってうるさく言うのは仕送りの金をケチりたいだけ。
バイトをクビになったのは、バイト一人雇うだけの利益も出せない経営者と、その経営者の目を盗んではサボってばかりいる狡賢くて頭の悪いバイト仲間のせい。
バイト先で出会った彼に何度メールしても返信が来なくなったのは多分、嫉妬深い彼女のせい。

自分に非がないと思い込むことで心の平衡が保てるのかもしれないが、たとえその話全てが客観的事実だとしても、語って聞かせる相手を吟味しないことには同調も同情も得られないし、もちろん好転も望めない。
ちなみに。
あたしはキミを、被害者だと思ったことは一度もないよ。
この2年半でただの一度もね。



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   食器用洗剤とバター。 ←買い物メモ
2009/08/06(木) 13:28 | DRAMATB:0

イチブトゼンブ

イチブトゼンブ/DIVE



ほんとに要るのは有無を言わせない圧倒的な手触り
愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに

作詞 / 稲葉浩志



メール不精のあたしでさえケータイのメールを使うようになったというのに、そういえば男の連絡ツールはいつも電話だ。
男と頻繁に会っていた頃にあたしはまだケータイを持っていなかったから、もしかすると未だにメールアドレスを教えていなかったのかもしれないと気づき、訊いた。
だが男は、「メール送らないからアドレスもいらない」と言う。
確かに用事は電話で済むもんなと思い、その話はそれっきりで終わった。

別れ際、信号待ちをしながら男が「また電話する」と言った。
あたしが短く返事をすると男は、「お前のケータイメールもそんくらい短そう」と言って少しだけ笑った。
一緒に笑ったあとであたしが「10文字くらいは打つよ」と答えると、男は、ほんの少し間を空けてから言った。

「ちっちゃい液晶で10個の文字見るより、その声で「今日は無理」って言われたほうがよっぽどいいよ」

あたし達の関係にケータイメールという文明の利器が登場するのは、どうやらまだ先のことらしい。


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   本日発売!
2009/08/05(水) 13:47 | MUSICTB:0

黙秘




ブログというツールによって人はお喋りになった。
そして、幼稚になった。

全世界に向けて「私がいかに素晴しいのか」を発信し不特定多数の読者に素敵だと思われていると悦に入る人然り、隙を衝かれ非難めいたコメントを書き込まれたら第三者を装って自分擁護のコメントを書き込む人然り、全世界に向けて自身の性生活を曝け出すことが正直だと思い込んでいる人然り、それらを窘めることが正義で使命だと思っている人然り。
かつて子供にだけ許されていたことを今は、分別あって然るべき大人が平然とするようになった。

バーチャルな関係でしかない不特定多数から真価以上に見られたいという欲求も充分幼稚だが、真価以上に見られたくて必死に取り繕っていることが読み手にバレていないと信じて疑わないことのほうが愚かしい。

『 問うに落ちず語るに落ちる 』

人のブログを読んでは浮かび、自分がブログを書く時にも必ず思い出す言葉だ。
それなのに、心して書いた文章を推敲してみると、あたし自身も実に頻繁に語っては落ちていて、そんな時は心底自分に嫌気がさし、ブログを辞めたい衝動に駆られる。


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   歳相応で分相応の文章を書くのって難しい。
2009/07/17(金) 18:15 | MOVIETB:0

楽園

楽園〈上〉 楽園 下


だが、この主に女性を標的とした連続誘拐殺人事件に、犠牲者は両手の指に余るほどいた。

上巻より



3回読み返してようやく、この1行の意味が判った。
ちょうど、Webで口語に近い文章やニュース記事ばかり読んでいると小説を読む力が衰えるのではないかと考えていた矢先だったから、自分がこの一文のどこでつっかかったのかが気になった。
句読点の位置か指示語の使い方か。
いずれにせよ、この一文をあたしが書くと、「だが、主に女性を標的としたこの連続誘拐殺人事件の犠牲者は、両手の指に余るほどいた」という至極平凡な文章になってしまう。
やばい。
読む力だけでなく、書く力も鍛えなくては。

と、それで思い出した話。

中学1年の担任は、生徒たちくらいの子供がいそうな年齢の国語の先生だった。
セミロングの真っ黒な髪に強めのパーマをかけ、いつもワインレッドの口紅をつけていた。
その担任にどうやら自分が嫌われているらしいと気づいたのは、入学してから2ヶ月も経っていない頃だった。

ある日先生は唐突に、クラス全員の前であたしが書いた作文を黒板に書き写し、「句読点の打ち方が間違っている」と言った。
何の前触れもなく始まったダメ出しに生徒は一様にキョトンとしていたが、察しない生徒たちに苛立ったかのように、先生は喉を詰めたような声で続けた。

「これは、話し言葉を尤もらしく書き出しただけの、乱れた日本語と間違いだらけの文法を使った、粗悪な恥ずべき文章です」

後にも先にもこれだけ酷評されたことはない。
だが、悪い例として挙げられた文章を書いた張本人であるあたしが、徐々に赤らむ先生の顔を見ながらそのとき思っていたのは、「先生はあたしのことが嫌いなんだな」ということくらいなものだった。
雑読している中で、自分には、好きな文章と嫌いな文章があることに気づいた頃だった。
加えて、1年の修了式を終えたらどこか別の街の中学に転校することが判っていたあたしは悪い意味で転校慣れしてしまっていて、だから、教師や生徒に好かれなくとも平気だったし、己を正す気も阿(おもね)る気もなかった。
先生は、まるで取り返しのつかない大きな罪を犯した生徒を正すかの如くどんどん激昂していったが、そのダメ出しがどんな風に収束したのかは覚えていない。
ただ、自我の強まる中学生に先生という立場の大人が放った言葉は、その後多大な影響を及ぼした。
クラスの大半が作文を書けなくなってしまったのだ。
中には学級日誌に書く2、3行の文章すら書けなくなる子もいたらしく、それは、当時としては珍しく父兄の間で問題視され、当事者である生徒は親の口から事の成り行きを聞かされることとなった。
だが、いつも肝心なことは言葉足らずなうちの親があたしに教えてくれたのは、学校と先生が謝罪文を書いたということと、その謝罪文こそが、言い訳だらけの粗悪な恥ずべき文章だった、ということだけだった。


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   ちょっとは先生の言うことを聞いてたら良かった、と今更思っても遅ぇ。
2009/07/08(水) 15:44 | BOOKSTB:0
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